特設コラム
特設コラムSPECIAL COLUMN
Vol.3もし「地形測量(地図編集)」がなかったら?
目的地までの行き方や地図の描き方も分からない?!
地形測量とは、土地の起伏状況や地表の河川などの自然対象物や、建物などの人工対象物の位置や形状を測定し、地名や境界などを調査する測量です。地形図をつくる測量のすべてを指します。その方法は、現在では、空中写真測量をメインに、補助として局地的に地形を測量する平板測量で行われています。地形図などの縮尺が1/1000以上の広範囲の場合は平板測量によって、1/2500以下の狭い範囲を表す場合は写真測量で行うのが標準とされています。
身近な例でいえば、国が管理する道路台帳図を作る際などに、道路にトータルステーションという測量器械を設置して行ったり、車に載せたレーザスキャナや光学写真により車道から測量を行うこともあります。
もし、この地形測量がなければ、地形などをもとにした地図を描くことができません。例えば、都市計画を示した都市計画図や、災害時の避難場所や公共施設などを示した防災マップが作成できず、みんなが安全で安心に暮らすための街づくりに大きな影響を与えるでしょう。