特設コラム
特設コラムSPECIAL COLUMN
Vol.4もし「応用測量」がなかったら?
安全な道路がつくれず、交通事故が頻発する?!
応用測量とは、道路や河川、公園などの計画や調査、実施設計、用地取得、管理などに用いられる測量です。目的によってそれぞれ路線測量や河川測量、用地測量、その他の応用測量に分けられ、基本測量や基準点測量、水準測量、地形測量の測量内容を使用して行います。
基本測量・公共測量の測量技術を公共事業に応用した測量分野であり、土地の境界を調査測量して、用地の取得などに必要な資料や図面を作成するため、道路工事や河川管理に携わる測量を仕事にする方にとっては実務に直結する測量です。
例えば、道路で直線からカーブに入る時には、いきなりその半径に突入せずに直線から徐々に半径を小さくしていくことが重要ですが、もし応用測量がなく、この曲線を正しく算出できなければ、車に適応したカーブを作れず、高速道路で曲がり切れないなどの事故が起こってしまいます。また、公共事業のための測量であるため、公共の建設もつくれないという問題も起きてしまうでしょう。